
盛夏の八戸は夏らしくもあり、でも風も涼しく夜は過ごしやすい日々が続いています。朝市はにぎわい、八食センターには車の列が出来、観光地は賑わって...北国の短い夏は、今まさに真っ盛りといった風情です。

一方で、港町八戸のシンボルとも言えるウミネコさんたちにとって、この時期は悲しい出来事が待ち受けています。この春に生まれた子供と親との、親別れ・子別れです。右の写真は、親別れ・子別れする前の親子です。そして上の写真は、親別れ・子別れした後のヒナです。実に切ない表情を浮かべるヒナですが、すでに親との決別を理解しています。なぜそう言い切れるかと言いますと...首が立っているんですね。
右の写真では、ヒナの頭は地面スレスレまで低く下げられ、親のくちばしからエサをもらう姿勢になっています。親と同じ体格にまで成長した今であっても、ヒナは子供である限り、頭を下げて親に甘えてピーピーと鳴くのです。
しかし親別れ・子別れの時期になると、親は辛く厳しくヒナに当たり、追いすがり甘えたがるヒナを置き去りにし、果てには威嚇すらして何処かへと去っていきます。しばらくヒナは親を探してウロウロと不安そうに歩きまわりますが、やがて...すっくと首が持ち上がるんです。
子供が大人になる瞬間です。
上の写真は、「大人」になった直後のヒナです。青い空を見上げて、ヒナはきっと親のことを想うのでしょう。そして、ひとりで生きていく切なさを、空の青の中に見ているのかもしれません。
日本で唯一繁殖地へと足を踏み込めるウミネコ繁殖地・蕪島では、こういった光景が間近で見られます。そろそろ親別れ・子別れのシーズンは終わり、あれだけ島を埋め尽くしていたウミネコたちも、やがて南へと旅立っていきます。子供が大人になるということ...その胸にせまる切なさを、是非皆さんにも見てほしい、何かを感じて欲しいと願います。
- Newer: バランスさえ生まれれば
- Older: 「Twitter八戸写真部・はじめの飲み会」参加者の皆様へ




