
もはや八戸セメントさんの建造物は、八戸のランドマークですね。八戸が自らの力で築港できる能力を有している理由の一つはセメント工業が発達していることですし、極太のパイプが奇妙にねじくれた巨大建造物は否が応にも目を引きます。
上の写真はそんな八戸セメントさんの建造物を八戸大橋から見たもので、意外と見たことが無い方も多いかと思います。手前には小さな高台となっている館鼻の森が青々と茂り、鳥の群れが暑さを切り裂くように横切っていく。そんな中で、ただ黙々と作業をしているのかいないのか、じっくりと立ちすくんでいる八戸セメントさんの工場。港町であることの証明と誇りが、色づいた夏の光に照らされ輝いているようです。
セメントは、決して派手な素材ではないかもしれません。しかし、それは確かに港町というシステムの一部を成しています。港の光景を支配するコンクリートは、セメントを材料とします。その灰色は決してキラビヤカなものではありませんが、逆説的な形で港町の活気や美しさを象徴している存在なのかもしれません。
すなわち、コンクリートの静かな灰色があるからこそ、夏に輝く海の色が映えるんです。
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