
海沿いを歩くと、ウミネコさんの羽に出くわすことがあります。ただ抜け落ちたのか、それともケンカか、ケガか。理由は分からないけど、それはそれは立派な羽を拾い、しばらく見とれることがあるんです。逆にボロボロの羽を拾うこともあります。ウミネコさんにエサをあげたりして観察すると分かるのですが、若い鳥ほど毛並(羽並?)がキレイで、年老いたものほど全身ボロボロです。
ニンゲンと同じですね。
ウミネコさんたちは何のてらいもなく、ただ真っ直ぐに生きて、必要な食料や本能的な繁殖の代償として、自らの身体を使うんですね。一方、僕らニンゲンは色んな方法でお金を稼いだり食べ物を食べたり家族を養ったりできますが、でも結局、それらすべては体から生まれている。だからこそ、若い体を見ると無制限の未来に胸が躍るし、年老いた体を見るとその苦労と成し遂げたことの大きさを敬いたくなるのでしょう。
ところどころ破れたウミネコの羽を両手で抱えると、その軽さとは正反対の強い何かが、胸に温かい一筋を描きます。
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