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'10 07月04日 (日) 12時12分 : 布オムツと南部バスで育った僕

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僕は布オムツで育った。

今となっては便利で赤ちゃんの肌にもやさしい紙オムツが普及したけれど、小さい頃に見た「手ぬぐいの手触りをやさしくしました」みたいな布オムツが2列の物干し竿を埋めて風に吹かれていた光景を、今でも懐かしく思い出す。

紙オムツが技術的に優れているのは、「水を漏らさない」「肌にやさしい」「伸び縮みする」「加工しやすい」などの特徴を備えた紙素材と、水分を吸収するポリマー(高分子)だ。加えて、様々な素材(紙・木・金属・石油加工品)を使い捨てる大量消費文化が隆盛したことにより、紙オムツにも市場の要請が発生し、業界はそれに応えた。技術革新と文化の変容があったからこそ、紙オムツは一般大衆でも安価に買える商品になったのだ。

...うーん、なんか小面倒な流れになってしまった。話を元に戻します。

僕は布オムツで育ちました。僕自身が布オムツを洗う母親や祖母の姿を直接憶えている訳ではないけれど、「汚れたものはコンビニ袋に入れて、縛って捨ててしまえ」という現代の風潮とは違い、汚いものを1つ1つ手荒れも厭わずに洗う姿を想像すると感謝の気持ちが沸くし、あまつさえ心が痛みさえします。

きっと今、布オムツを手にとったなら、胸が苦しいだろうな。

その時の気持ちは、例えば小さい頃から八戸を出るまでお世話になっていた南部バスの打ち捨てられた車両を、人里はなれた山奥で見つけた時の気持ちに、似ているような気がする。痛む心に目を細めながら、ありがとうって小さい声でつぶやく。

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