
以前、日記に一度書いたことがあるけれど、僕たちの体を構成する主要元素は、宇宙に無数に浮かんでいる天体の死骸だと言うことができます。もともと宇宙には水素やヘリウムといった小さい原子しかありませんでしたが、それらが集まって天体を形成し、かつその天体が超新星爆発という星の死を迎えることにより、より大きな原子が生まれたとされているんですね。血の中の鉄分も、骨のカルシウムも、炭素も酸素も窒素も、これらはすべて、星の死骸と言えるわけです。
僕たちの体は、星の死骸で出来ています。「宇宙」と聞くとちょっと遠い存在のようにも思えますが、とんでもない、僕たちが宇宙そのものだと言えるわけです。
今日の夜22時頃、小惑星イトカワから探査船「はやぶさ」が帰ってきます。幾多の困難を越えて、小惑星イトカワのサンプルをオーストラリアの砂漠に落とし、探査船本体は地球の大気圏で燃え尽きます。最期のミッションです。探査船の死は、地球に隕石が落ちる危機に備えたシミュレーション用データとして活用されます。彼は、その死さえ、人のために使うのです。
「はやぶさ」が越えてきた困難は想像を絶します。詳細はJAXAのサイトを見ていただきたいんですが、小さな探査船が遭遇した絶望的な状況の数々と、それを出来る限り予見し対処する科学者の叡智が、人々の耳目を集めています。人類の叡智のため、未来のための知見を宇宙から持ち帰るという役割のみならず、困難に立ち向かい続ける勇ましい物語として、「はやぶさ」とその開発陣は尊敬を集めています。
15時から16時にかけて、日本上空を「はやぶさ」は通過しました。肉眼では確認できませんが、もしかしたらあなたの目線の先に「はやぶさ」の勇姿があったかもしれません。
おかえりなさい、「はやぶさ」。その身焼き尽くされようと、僕はその勇姿をしっかりと憶えている。
追記
Google先生のトップ画面のロゴが「はやぶさ」になりました! その時の画像は↓。
追記2
読売「「はやぶさ」大気圏突入前、地球撮影に挑戦」。たまらんなぁ。そしてこの場面を描いたイラスト→泣ける。
追記3
おかえり、はやぶさ。

Ustream、帰還、最期の勇姿。
ニコニコ動画は生放送を行い、Ustreamまでユーザはあふれた。Twitterでは「はやぶさ」の話題一色となり、周辺サービスがことごとく重くなった。皆が固唾を飲んで見守る中、空が光り、「はやぶさ」は燃え尽き、不安に包まれた漆黒の夜空の向こうからカプセルが発するビーコンの音が聞こえた時、歓声が一気に沸き起こった。皆が口々に「おかえり」とつぶやいた。「はやぶさ」はたくさんの人達の想いの中、夜空の中に吸い込まれていった。月より遠い天体への着陸・往復は人類史上初の記録されるべき快挙だが、それにもまして科学者の奮闘と、諦めない姿勢と、トラブルに耐え続けた「はやぶさ」の勇姿が、人々の記憶として残った。
おかえり、はやぶさ。
追記4
「追記2」で紹介した「はやぶさ」の最後の任務。「はやぶさ」が最後に見た、美しい星。

みんなから「はやぶさ」への言葉。Twitpic。
「はやぶさ」チームから「はやぶさ」への言葉。「JAXA公式サイト/関係者からのメッセージ」。
追記5
「はやぶさ」の最後の勇姿、ズーム版。
追記6
「はやぶさ」帰還の映像まとめ。
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