
やませは視界を奪うので、自ずから人は動けなくなります。当然バイクも動けません。文字通り「すべては霧の中」であって、油断して動くと痛い目にすら遭いかねません。
といっても、辺りが見えないほど暗くなる訳ではありません。むしろ明るいのです。光が霧の粒で乱反射しているのか、空気自体がポワポワと光っているような状態なので、写真撮影にはうってつけのタイミングです。そもそもが霧のおかげで風情が出るし、おまけに明るいので撮影も楽です。
このような霧は、やませが吹くと大抵出ます。市街地では出ていなくても、海沿いでは出ている場合が多いです。市街地にいて「あ、海のニオイがするな」と思った時には、確実に海沿いでは霧が出ていると考えてよいでしょう。決して珍しいことではありません。
というわけで、三陸海岸最北端・やませのメッカである八戸は、霧の海を撮影するには日本一向いていると結論づけてしまっても良いかと思われます。「バナナフィッシュにうってつけの日」ならぬ「霧の撮影にうってつけの日」は、今日かもしれませんし、明日かもしれません。地元の人は珍しくないので喜びませんが、カメラを抱えた人に最高のご褒美です。
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