
八戸に古くから伝わる昔話「鯨石」をどうぞ。
アニメの中では「鮫浦太郎」という名前がくじらに与えられていますが、現在では「八戸太郎」と呼ぶことが多いようですので、伝承を調べられる場合は、「八戸太郎」でご検索くださいね。
また、アニメの中で鮫浦太郎が瀕死の傷を負った場所は「熊野」であるとされていますが、熊野とは現在の和歌山県・三重県辺りを指し(現存する熊野市は三重県にあります)、このあたりが日本における鯨漁の発祥の地なんですね。当時は「くじら」とは呼ばずに「いさな(勇魚)」と呼んでいて、豊臣秀吉の政策によって日本近海での戦争が禁止されてから、海賊や沿岸警備のための武力を持っていた人たちと漁師たちが力を合わせ、強大な力を持つ鯨に対してはじめて対抗し得る力を得たのだと言われています。中沢新一「純粋な自然の贈与 (講談社学術文庫)」で日本の捕鯨についてわかりやすくまとめられている部分がありますので、ご興味のある方はどうぞ。
・・・さて。八戸市の西宮神社に今も祀られている「鯨石」を紐解くと、日本における鯨漁の発祥にまでたどり着きます。日本国内に存在する様々な鯨に対する態度が、海や鯨を媒介にして互いに影響しあっていたからこそ「鯨石」という物語ができたのだと考えると、さらに深くこの物語の面白さを味わえるように思います。
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