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'10 01月31日 (日) 12時12分 : 高橋真梨子「ごめんね」の腹が立つポイントを解説

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先日「高橋真梨子の『ごめんね...」という歌の歌詞が腹立たしい」ということを日記に書いたら、どういうこと? というリアクションを受けたので、あらためて説明しようと思います。

まず1番のAメロを見ていきましょう。

好きだったの それなのに 貴方を傷つけた
ごめんねの言葉 涙で 云えないけど 少しここに居て

悪ふざけで 他の人 身を任せた夜に
一晩中 待ち続けた 貴方のすがた 目に浮かぶ

要はこの主人公の女性は浮気したわけで、それを後悔しています・・・という感情を歌詞に結晶させてるんですけど、上の話の順序を並び替えると見えてくるものがあります。

  • 貴方を好きだったのに、傷つけた。
  • 浮気して体の関係を持った。悪ふざけだった。
  • 一晩中待っている貴方に申し訳が無い。
  • 「ごめんね」の言葉が、涙で出てこないけれど少しここに居てほしい。

強調箇所が、腹立たしいところである。悪ふざけとは何事か! 本当に傷つけたことを深く反省しているのか。しかも、泣いてることを言い訳にして謝罪の言葉も口にせず、挙句の果てには「少しここに居て」と要求までするのか。反省もなく、言葉にも出さず、あまつさえ男に依存さえする女の態度には、論理的に考えれば一片の同情の余地も無いはずだ。それが、サビになるとさらに強烈になる。

消えない過ちの 言い訳する前に
貴方に もっと 尽くせたはずね
連れて行って 別離(わかれ)のない国へ

言い訳の前にできることがあったはずだ、と考える態度は同情の余地があるが、その後がいただけない。「別れのない国へ連れていけ」とは何事か! だいたいそんな国は無いし、やっぱり最後の最後に要求してくるのか! お前は本当に反省しているのか、それとも頭がおかしくなったのかと訝ってしまうのも仕方がないと言うものである。

その後の歌詞も、結局この主人公の女性は以下のような要求をする。

  • 『せめて今夜 眠るまで 私を抱きしめて
  • 『いつも我がままを 許してくれた場所まで 戻りたい』

浮気しといて抱きしめてだの、まだ我がままをさせてだの、この女性はどうかしている。いくら男がいい加減でも、浮気をされた女性を葛藤無しに抱きしめられるほど能天気ではないし、女性が自らを卑下した言い方かもしれないという部分を勘案しても「我がままを許して欲しい」と、今言うか、と。そして究極は、以下の一文であろう。

何処にあるの 悲しまない国

浮気するような良い年になっても「悲しみのない国はどこ?」と言う未成熟さが、彼女をして浮気に走らせるのである。もはやこの女性の考えは荒唐無稽であると断じられても相応だ。

結論としては、この歌の主人公の女性は身勝手に浮気をしておきながら、反省も謝罪もせずにさらなる要求を繰り返すという反社会性の塊であると言わざるを得ない。「もう浮気はしません」と言わずに「別れのない国へ連れていって欲しい」と現実逃避と責任転嫁を繰り返す女性は、もはや別れた方が正解である。この女性を断じて許してはならないのだ。

しかし、この曲がヒットしていることを、男性は忘れてはならない。女性は結束し、一切の譲歩せず、こういった反社会的恋愛価値観を男性に突きつける。そしてあまつさえ、「女心が分からないのね」などという無碍も無い一言で、男性を言いくるめようとするし、こういった非論理的で身勝手な主張に屈してしまう男性を「良いオ・ト・コ」なんて表現したりするのである。で、僕なんかはそんな女性に騙されてウッカリしちゃったりするのである。

そろそろ賢い読者の方ならお気づきであろうが、この記事は全体的に冗談であるので、本気で受け止めないでいただきたいことを最後に付け加えておく。

今日の写真

ちょっと時期はずれなんですが、夫婦で飛んでいるウミネコの写真です。撮影は6月、ウミネコは子育ての時期で、日本で唯一人が足を踏み入れられるウミネコ繁殖地である蕪島は圧倒的なほどの命と生の感覚に埋め尽くされます。ウミネコは夫婦で子育てするんですが、浮気なんてするんですかねぇ? なんて思ったので採用しました。ただ、上の写真で2匹ならんで飛んでるウミネコは両方何かを叫んでいて、まるで口汚く互いを罵っているようにも見えますね。人間もウミネコも一緒だなあ、と思うと滑稽です。今日の日記もまさしく「歌の歌詞に本気になっている俺の滑稽さ」みたいな部分を感じていただければと思います、重ね重ね、本気ではないのでご注意を(笑)

ただし、企画でご飯を食べている僕にすると、この歌詞は女性の考え方を探る上で非常に重要です。少なくとも男性である僕は、浮気を謝り反省しながら「別れのない国に、行きてぇなぁ・・・」なんて事、思い浮かびませんもの。

だからといって、僕は主人公の女性のような考え方を一面的に叩こうとは思わないんです。僕だって非論理的な考え方が心の底から突き上げてくることは日常生活の中でも数多くあります。そもそも僕らは論理的になんて動いていないことは、最近の行動経済学や文化人類学の成果が指し示しています。僕らって、この歌と同じぐらい非論理的なのだ、というところにスタートラインを引いた方が建設的であるとすら言えると考えているんです。

さらに言えば、歌詞のような場面で生じるどうしようもない気持ちって、僕にも上手く言葉に出来ないだろうし、きっと女性にも上手く表現できないんじゃないかと思うんです。歌詞の通り、涙ばかりが出て言葉になんて出来ない状況に陥るのが普通じゃないかな、と。そしてそんなグチャグチャになった感情をそのまま言葉に置き換えられたことが、この曲のヒットの一因であり、高橋真梨子の面目躍如ではないかと思ったりもするのです。

そのあたりをすべてひっくるめて理解しているからこそ、歌詞中で謝らなかったにも関わらず、曲のタイトルが「ごめんね...」なのではないかな、と。歌詞と曲名の矛盾こそが、僕らの心がもつ非論理性を如実に表しているように思うのです。

謝られると、男は弱いですしね。

Comments:6

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kitaguni 2010年2月 1日 02:34

これと全く違ったスチェーションの映画を見ました。
「愛に迷った時」
浮気された奥さんの心情が・・・良く解った。。
嘘を付かれた時の気持ち・その後の苛立ち・失望・・・。
人格を傷つけられた時の対応は・・・アメリカの女性・・率直にぶつけられて良いナァ・・・と思った。
言い訳する夫に「no!no~~!」と言える。。。
この歌は知りませんが・・・昔の(笑)日本女性は・・・何処へ行ったのか。。。
それが進歩とかステイタスとか・・・勘違いしてるんじゃ。。。
映画の主人公は自分を見直し、夫(これがまた必死に愛を取り戻そうとするんですよ。。。)との関係を見直し、結婚によって諦めた夢を思い出しそれを掴もうとする。
それに協力しながら関係の修復を願う夫。
そこが日本と違うんだよね。。。
この詩は・・・そういう日本の男性社会への忠告も有るのかも?(* ̄m ̄)プッ

from8.org管理人 2010年2月 1日 22:35

>kitaguniさん

コメントありがとうございます!

>浮気された奥さんの心情が・・・良く解った。。

ひやぁぁぁぁぁ・・・想像するだけでゾッとしますねぇ・・・
僕は人生経験も浅いので、実際に浮気のようなことが起きたら人はどうなってしまうのかについて
いまいち具体的には想像できないですが、そういった「決定的に非論理的に間違っていること」が
起きた時にこそ、自分の真価が問われるような気がします。本音が出る、と言いますか。

お互いおだやかに暮らしたいものですね(当たり前すぎる結論でスイマセン、
でもこれが本当に心の底から思う本音だったりします。おだやかに健やかに暮らすのが一番ですよね)

のりぶー 2010年2月 2日 17:36

初めてコメントします。よろしく。

いやぁ~、読んでいて思わず「ニヤリ!」です。

今度、聞いてみます。高橋真梨子の「ごめんね」。

途中でツッコミ入れたくなったりして…(笑)。

しかし、文章といいユーモアのセンスといい、

感服しました。

from8.org管理人 2010年2月11日 20:38

>のりぶーさん

お返事が遅れてしまい、大変申し訳ありません!
そして、コメントありがとうございます!
今後とも、お時間のある時などありましたら、お気軽にどうぞ。

>いやぁ~、読んでいて思わず「ニヤリ!」です。

・・・わかっていただけましたか!
ああ、うれしいなあ、実はこの記事、しばらくの間寝かせてあったんです。
冗談にしては厳しいことを書きすぎているような気もするし、
そもそも「浮気」という世間では一面的に悪いと言われているようなことを取り上げて
気分を害する人もいるだろうし・・・なんてクヨクヨと悩んでたんですが、
そういっていただけると嬉しい限りです。浮気のような「わかっちゃいるけど」という行為の中にこそ
人のリアルな面が出たり、深いユーモアが湧き上がったりするんじゃないかな、と個人的に
思っていたりします。

>途中でツッコミ入れたくなったりして…(笑)。

僕なんか聞くたびにツッコミ入れちゃってます、すでに(笑)

bassy 2010年4月 4日 00:41

「連れて行って 別離(わかれ)のない国へ 」の部分は男に言ってるのでしょうか。
歌詞を書いた本人でなければわかりませんが、マジックリアリズムという風にも考えられます。
要するに、浮気をしたというリアルな描写と幻想的な表現の組み合わせでは無いかと。特定の男性・夫に言ってるのではなく、神やもっと第三者的な者への願いのようなものではないかと。

古典にもありますよね?反実仮想というものが「もし~ならば、~だろうに(=結局のところ現実にはありえない。)」ってやつです。
この主人公はわかっているんですよ。わがままを許してくれた場所まで戻れないことも。別れの無い国なんて無いと言うことも。

ikan 2011年3月 4日 18:18

一年前のコラムですが目に留まったので・・・忘れたころにスミマセン
私の受け止め方:
う~ん?これって自分の体験? 誰の作詞? 高橋真梨子自身!
1996年6月にシングル・リリース。 「火曜サスペンス劇場」にそんなストーリーがあったのかなぁ。
1993年8月に結婚! お~い、歌で旦那に詫びてるのか?
それで、TV番組テーマソングのタイアップのほかに、清酒「白鶴」のCMソングに取り上げられたり、CMにまで登場したり。
歌手と作詞家として儲け、TVで儲け、CMで儲け。 世の中、間違ってる~って、
ほんとに俺って下衆(げす)だなぁ。
以上、下衆野郎の独白です。

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