
マスコミなどで声高に若者世代を叩く論調が最近強くなっていてイヤだなぁ・・・と僕は感じていて、このサイトでも何度かそういったテーマのエントリをアップしたりしましたが、いよいよネット上でもそのマスコミの論調を認識して分析したり抗ったりする動きが顕著になってきました。
というわけで、最近の「若者叩き」を示す例を3つほどご紹介。
マスコミのひどい若者叩きの一例
マスコミが若者世代にターゲットを置いて、叩く。そんな論調を如実に示すニュースとそのリアクションをまとめた「痛いニュース」さんのこちらのエントリから。まずエントリのタイトルが何とも若者の感情を逆撫でするのです。
「嫌消費」世代 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち...週刊ダイヤモンド
不況の原因を「若者がお金を使いたがらないこと」に集約してしまっている乱暴な論調に、ネットユーザの若者たちが一斉に反応しています。不況を押し付けられた形の若者ながら、じゃあなぜお金を使わないのか? という疑問に対しても議論が行われていて、ある書き込みではこのようにまとめられています。
925 : まな板(静岡県):2010/01/08(金) 22:44:57.71 ID:y7t5de0N
どんだけ金貯めても将来が不安でしょうがないんだよな
給料日前には財布も貯金もスッカラカンでもゲラゲラ笑ってられた世代が
何言っても説得力無いわ
951 : 鍋(福島県):2010/01/08(金) 22:47:48.23 ID:oyWV7jwg
欲しがらない訳じゃないんだがなぁ
物欲はもちろんあるが、明日がどうなるかわかんないんじゃ借金も出来ない
954 : じゃがいも(滋賀県):2010/01/08(金) 22:48:13.12 ID:YMvPC/9i
職も金もないという大前提に触れないのはなぜ?
980 : モンキーレンチ(dion軍):2010/01/08(金) 22:49:49.14 ID:otidIf3a
>>954
まぁこれ+将来不安 から来てるんだよな 完全に
それだけ
日本でも指折りで貧乏である青森県では、例えば介護福祉士の資格を取ってフルタイムで働いても手取り6桁に届かないとか、就職直後から賃金未払いが発生したりとか、サービス残業が当然のように行われていたりとか、目を覆いたくなるような事が発生しています(これらはすべて僕が実際に見聞きしたことです、僕がたまに帰って話を聞くだけで、こんな事例はゴマンと見つかります)。
お金が無いこと・仕事が無いこと・将来が不安なこと。これらの大前提を無視して「若者が金を使わないから不況になるのだ」と説くマスコミや、それに同調してしまっている高齢世代が一定数存在しているであろうことは、個人的な所感として言わせていただければ狂気の沙汰だと思います。
こんな事を言われて、若者にやる気が出るとでも思っているのだろうか?
若者の気分
では、このようにのべつ幕無しに上から叩かれている若者世代は、どんな気持ちなのか。2ちゃんねるの楽しいコピペをまとめられているサイト「コピペ新聞」さんから、こちらのエントリから引用しましょう。
394 名前: 水先案名無い人:2009/10/28(水) 11:00:41 ID:oyuLunau0
童貞率が高ければ、「消極的」
童貞率が低くければ、「乱れている」
自立すれば、「核家族化で家族力と地域社会の崩壊」
実家にいれば、「パラサイト」
金を稼げば、「守銭奴・強欲・傲慢」
稼げないと、「弱くて情けない若者達」
勉強が出来れば、「最近の子は頭でっかちで中身がない」
勉強が出来ないと、「学力低下。馬鹿だらけ」
結婚すれば、「友達夫婦。おままごと」
未婚だと、「理想が高すぎ。身の程を知れ」
大きな車を買えば、「金遣いが荒い。金銭感覚が狂っている」
軽自動車を買うと、「最近の若者は大きな車を買わない。若者らしくない」
遊んでいると、「享楽的で向上心がない」
遊ばずに大人しくしていると、「暗い。気持ち悪い。覇気が無い」
積極的に会話に参加すると、「馴れ馴れしい。言葉遣いが悪い」
聞き役に徹していると、「最近の若者はコミュニケーション能力が低い」
「テレビ見るな!ネット止めろ!ゲームは悪!新聞読め!新聞読め!新・・・」
新聞の論調を揶揄し、どう転んでも叩かれるだけである自らの立場をシニカルにまとめていますが、これが若者世代が世間から感じている時代の雰囲気なのだと思うと、胸が痛みます。僕は若者と年寄りの中間ぐらいの世代に位置していますが、若者にこんな風に感じさせたくなど決して無いし、こんなことを言う年寄りにもなりたくありません。何の足しにもならず、むしろただのストレスや悪意として若者たちの足を止め、気持ちをふさぎ込ませていると感じます。
では、若者たちを元気付け、実際に消費が上向いたり活気が出たりするには・・・前向きな社会を作っていくために具体的に必要なことって、何なのでしょう?
若者に必要なものは何か?
世の中の動きを言葉から読み解いていく事をメインコンテンツにされているブログ「スーパー小論文ハイスクール」さんは、上記で示した「嫌消費世代」のようなウンザリするような若者へのレッテル貼りに代表される若者叩きの動きを詳細にまとめておられますが、こちらのエントリから一言引用したいと思います(強調は引用者)。
いまどきの若者って、 叱咤ばかりされていて 激励を受けることがほとんどない
と、思いませんか?
曰く、バカになった。
曰く、覇気がない。
こんなことでどうする、世の中を甘く見るな。
今後ますます競争は激しくなるぞ。
○○くらいできなくてどうする。
いや、言ってる元若者たちからすれば、
愛の忠告だと思ってるのかもしれません。
(単なるウサ晴らしの可能性も否定できませんが。)
でもねえ、元若者のみなさん、
「こんなことじゃダメだダメだダメだ(あと20回繰り返し)・・・・・」と言われて
アナタ頑張ろうと思いますか?
頑張る前に潰れちまいませんか?
私ならもちません。
若者なら、なおさらでしょうに。
人は、ボコボコにされて頑張ろうとは思いません。
人は、励まされて、頑張ろうと思うんですよ。
僕は普段はサラリーマンとして、社内で企画を考えてご飯を食べています。商品を企画する際には、徹底的に対象の悪い点を洗い出しますが、でもそれだけでは何の企画にもならないんですね。物事には悪い面と同時に良い面もあるし、はたまた悪い面が切り口や視点を変えると良い面に見えてくるなんてこともザラです。だからこそ、対象が持っている特徴を価値として捉えられるかどうかが重要になってきます。ただ悪い点ばかり挙げていても、それは何の意味もない。
また、後輩と接する時もそうです。マネージメントが上手な上司は、基本的に部下を褒めます。当然それは安易な褒め方ではなく、「部下が気付いていない部下自身の長所を指摘し、伸ばす」ために褒めるんですね。人って怒られるとテンションが下がって、不安になって、どんどん内側にこもっていってしまいます。それは若者だろうがご年配の方々だろうが一緒です。人が動き、能力を発揮するためには、褒めること・励ますことが第一だと、個人的な少ない経験を元にした考察ではあるものの、僕は信じています。
人や物事の中に特徴を見つけ、それが長所として成り立ち得ることを示し、価値を見出す。そうしなければ、世の中が明るくなっていくはずがない。なのに、最近の若者叩きの論調は、一貫して特定の世代に不足があると言い、それは短所だと決め付け、悪意を振りまき、若者から価値を奪っていきます。
思えば僕は八戸についてのサイトをこうして続けていますが、このサイトも一緒です。八戸の悪い点を挙げろと言われれば、100個・200個はすぐ挙げられるでしょう。何せ企画の仕事で普段から物事の悪い面を上げ続けているのです、悪口を言えと言われたら、こんな容易な仕事はありません。しかし、それでは八戸は盛り上がらないと僕は信じます。物事を悪く言うのはカンタンだけど、褒めるのには知恵が必要です、何せ八戸と他の都市を比較するにも前提となる知識が膨大に必要だし、八戸自体の分析もしなければならないし、様々な視野に立って八戸の特徴が長所と解釈できる味方を探さなくてはいけないし、写真や文章で八戸の良さを伝えるための表現力や感性が絶対的に不可欠です(僕にそのような能力があるかどうかはさておき)。
僕は八戸を盛り上げたいからこそ、八戸を褒めたい、励ましたいと思います。同じように、若者を盛り上げたいからこそ、若者叩きという行為をすごく下品で知恵の無いものだと言い切りたいと思います。今も続く官僚叩きも同じですよね、その人の属性だけで全人格を否定するようなことを言われて、元気になる人がいるわけがないですよね。それはただのイジメでしかない行為だし、実際に「官僚ならば総じて悪」なんて乱暴が論が正しいことなんて100%無いと思うんです。
つい先日には成人式があり、センター試験がその日程を終了しました。若者たちは否応なしに自身のこれからを決める重大なイベントに日々晒されています。そんな彼らを褒めたり励ましたりしながら、様々な世代が手を取り合って、互いに互いの能力を発揮しながら、一緒に社会を作っていくべきではないか、そういう機運を作っていくことが上の世代としての本当の知恵ではないか? ・・・と、思うのです。
追伸
「美しすぎる市議会議員」でおなじみ、藤川優里さん出演のさんまのまんまムービーがあったので、ご紹介。こちらからどうぞ。この人は既に9桁以上のマーケティング・物販の効果を上げていると思うんですけど、色々なことを言う人がいますね(特に地元は厳しい)。個人的には、得意なことをやってもらえればそれで良いんじゃないかと思います、全国の何千人という市議会議員の皆さんにはない能力を持っているんですら。平成19年末の数字ですが、全国には22183人の市議会議員がいました。そんなにたくさんの議員さん達の中でも指折りに有名なんですから、その価値を有効活用できるかどうかは市政や市民の大きな課題でありチャンスでもあることは明白でしょう。
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