
昨日・おとといに続き、三春屋さんで開催されている「南部・はちのへ職人の技展」さんのご紹介です。本日で記事も最後ですが、展示会も本日17時までとなっていますので、是非一度ご覧くださいね。
上の写真は、「南部さきおり」を織るための織り機です。素朴で美しい織物も、もとをたどっていくと細い糸なんですよね。当然なんですけど、当たり前だけど、こうやって見せてもらえると改めてその技の深さが分かります。

こちらは「南部菱刺し」をご紹介していただいた方が見せてくれたサンプルで、全体が3段になっているうち上の2段は青森方面の織り方(折り目が奇数で増えていくので、模様の広がり方が遅く鋭角的)ですが、下の3分の1は南部菱刺しの織り方で、折り目は偶数で増えていくので模様が幅広く広がっていきます。青森方面と八戸方面=津軽と南部という隣り合った2つの地方でさえ、このような違いが出てくるのが民芸の面白さであり、奥深さであるように思います。

こちらは凧の絵なんですが・・・八戸地方では「紙鳶」といいます。「かみ」の「とんび」という漢字の組み合わせで意味はわかりやすいのですが、読み方は・・・なんと「しろうし」。よ、読めない!

八戸藩の家老さんが幕末に書き残したものにより、八戸地域独特の凧の絵柄が文化として息づいていたことがわかっています。恥ずかしながら、凧の絵にまで八戸には個性があったなんて、考えたこともありませんでした。

こちらは三日町のあのお店? と思いきや、なんとミニチュアなんです。八戸でミニチュア工房を開かれているクリエイターさんの作品です。

お店に並ぶ品々や、お店の後ろのカンバンまでを忠実に再現。地域密着型のミニチュア工房さんという立ち位置も面白いですよねー。作品ごとに背景となる物語や場面をイメージされているということで、ただのミニチュアではない温度感というか、湿度感というか、肌感があるんです。ホームページもお持ちです、こちらからどうぞ。
まとめ
ここ3日間の記事で、三春屋さんで開催されている「南部・はちのへ職人の技展」さんの特集は終わりです。開催時期は本日・1月5日の17時までとなっていますので、今ならギリギリ滑り込めます!
職人の皆さんのお話を直接聞くことができるというのは今時の展覧会でもとっても良心的で、かつ職人の皆さんのお人柄が良いのが印象に残っています。しかも、皆さんが口々に八戸を盛りあげようと考えられている一方で、作品自体に対しては至って謙虚。これだけ心に響く作品を作っておられるのに、あくまで伝統や文化に敬意を払われている様子を見させていただいて、八戸地域の芸術・民芸文化はこれからも発展していくだろうと信じることが出来ました。
年に1度〜2度ほどしか行われない規模で八戸の伝統が一堂に会した展覧会、是非御覧下さいね。僕は「小さい頃ウチにあった玉って、『南部姫毬』っていうのか!」といった新鮮な気づきをもらったり、作品から流れ出てくる八戸の風土の気配に心を打たれたり、とにかく楽しめましたよ!
追記
八戸紙鳶についてご紹介させていただいた部分で、誤りがありました。
- 誤:空鳶を「しろうし」と読む
- 正:紙鳶を「しろうし」と読む
お詫びして訂正いたします。
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