Home > 八戸コーヒー通信 > 八戸コーヒー通信Vol.2 「八戸中心街にはドトールが2軒ある」

'09 09月15日 (火) 22時10分 : 八戸コーヒー通信Vol.2 「八戸中心街にはドトールが2軒ある」

uminihuruamewonagamenagaracoffee.jpg

先日、知人からこんな話を聞きました。都会の人からすると「田舎ってのは、こんなもんかー・・・」なんて寂しく感じられるかもしれませんが、これが田舎のリアルだったりするので、ちょっと読んでみてください。

八戸の中心街活性化のために集まった人たちの会議で、とあるエライ人が「八戸の中心街にはドトールが2軒もある!」と言っていたそうだ。そんな話ばかりで、ちっとも危機感が感じられなかった。これでは、中心街活性化の先は思いやられる。

知人はガッカリしたような様子でこの話をしてくれて、僕も「そうかぁ・・・」みたいな顔で聞いていました。ただ、その話を聞いた時には気付けていなかったんですが、この話は実は二重に残念な話ではないかと最近になって思い直したので、下記に2つの残念な点をまとめてみたいと思います。

エライ人の良いところ・残念なところ

この話を聞いた瞬間の僕は、「そんなところしか自慢するところが無いのか!」という思いを持ちました。しかし、この感想は僕の早合点であり、無知であり、誤りであったと今では考えています。八戸ぐらいの規模の町で、2件のドトールの収益を支えるほどに八戸市民はドトールに足繁く通っているわけで、これは良いことだと思い直したんです。

僕個人の感覚として、八戸はやたらとコーヒーを飲む人が多いです。例えば朝市には必ずコーヒーのお店が立つし、従兄弟の家や友人の家に行った時もお茶よりコーヒーが出てくる場合が多い。何より、コーヒーを飲む女性が都会よりも多いように感じられます。

・・・ドトールが多いことも、八戸とコーヒーとのつながりを紐解くヒントかもしれない。

そう考えると、エライ人が言っていることに価値が感じられるようになったわけです。ただし、ここでドトールについて指摘したエライ人は「だから八戸はコーヒーで差別化できるかもしれない・コーヒーを伸ばせば活性化につながるかもしれない」というところまではたどり着けていなくて、ただ単に「ドトールが2軒あるぜー」としか言っていなかったようで、そこは残念な点だと思われます。ドトールが2軒あるということは、八戸とコーヒーの親和性が高いことの証左であり、町おこしのキッカケがあるかもしれない! というところまで話をまとめていくと、面白い方向に話が進んでいくかも? なんて思います。

知人の良いところ・残念なところ

この話をしてくれた知人は、本当に残念そうに口を動かしていました。八戸の活性化について、真剣である証拠です。その態度を僕はうれしく思ったのですが、少なくとも「中心街の良いところ」について言及したエライ人に対して一定の評価はすべきだろうとも思います。一般的に、年を取ってエラくなるとネガティブな事ばかりブツクサ言うようになって、話を前に進めにくい・・・なんて人が出てきます。過去に成功経験を持つ人や、既得権益を持つ人であれば、なおさらです。

しかしながら、この話に出てくるエライ人は、「ドトールが2軒ある」という他の町に自慢も何もできないような、むしろ都会の人の耳に入ったら恥ずかしくなるような小さな長所を、会議の場で言及しました。このエライ人は、八戸を褒めたんですね。これは素晴らしいことで、是非とも評価すべきだと思うんです。

物事って、けなしたり悪く言ったりするのはカンタンなんですけど、褒めたり良く言ったりするには観察眼や努力が必要だったりしませんか? 僕が田舎に帰って感じる「八戸の人って、なんで八戸を悪く言うんだろう?」という率直な印象は、少なからず「八戸の悪口をカンタンに口にしてしまう人たち」によって形作られているはずです。悪口がうずまいているような町が活性化するはずありませんよね?

このエライ人のように、どんなに小さな事でも、都会の人が聞いたら情けなくなるような話題であっても、良いところは褒めていかなければ芽は出ないのではないか? と思ったりするんです。

コーヒーの名所を標榜する市区町村は、日本に無い

例えばGoogleで「コーヒーの町」「コーヒーと言えば」「コーヒーの名所」「コーヒーで町おこし」なんていうキーワード検索をしてみてください。ちっともピンと来ない結果が返ってきます。日本で「コーヒー」から連想される都道府県・市区町村は存在しないんですね。コーヒーという飲み物は、どこの都道府県・市区町村にも占領されていないキーワードなんですね。強いて言えば鳥取県がコーヒーによる町おこしを標榜していますが、あまり知名度は高くないですよね。まだまだ、コーヒーはどこの町にも属していないわけです。

だからこそ、「コーヒーと言えば八戸」というコンセプトは、価値があります。

八戸は朝市でコーヒーを飲む人が多く、漁港ストアーのような漁師御用達のお店でもコーヒーを出していて、人口の割にはドトールが2軒もあって、コーヒーを好む女性やお年寄りも多く、コーヒーによく似合うジャズが盛んな南郷区を擁しており、南部せんべい+コーヒーという面白いコーヒーの楽しみ方をしています。

上記には僕の主観が数多く含まれていますが、もしこれらの個々の要素の裏が取れれば(例えば統計的に)、案外「コーヒーで町おこし」が現実味を帯びてくるように、僕には思えます。

「旨いコーヒーを飲ませてくれる港町」なんて、良い画だなぁ!

・・・というわけで、中心街のエライ人も、八戸にお住まいの人も、みんなで八戸の面白いところ・良いところを見つけて・褒めて・育てていければいいなって思います。ごく個人的な想いですが、「八戸×コーヒー」には大きな可能性があるんじゃないかと真剣に考えているんですが、どうでしょう?

そんなこんなで、青く静かにゆらめく海と、琥珀色のコーヒー・・・そんな八戸の未来像を考えるこのシリーズ「八戸コーヒー通信」、次回もどうぞお楽しみに!

今日の写真

今日の写真は夏の八戸、気持ちよいぐらいざあざあ降りの中でじっと獲物を待つ釣り人です。この釣り人が、片手にマグカップを持っていて、旨いコーヒーをすすりながら釣りをしている・・・なんて画を想像してみてもらえたら、うれしいです。すごく良い画だなぁ・・・(ポワワン)

なお、この記事では八戸に実在する方の発言を取り上げましたが、発言された方の気分を害される可能性を考慮し、一部を事実と異なる記述にしています。ご了承下さい。

Comments:10

Comment Form

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。


画像の中に見える文字を入力してください。

∞doors 2009年9月16日 00:26

コーヒーで町おこし。面白い視点だと思います!

八戸は喫茶店が多いのではないかと思ってデータを調べてみました。→URL参照
喫茶店一軒辺りの人口は999人。札幌の1021人、盛岡の1068人よりも多いじゃないか!と思ったら、トップの大阪は207人でした。
OTL
データのある183県中青森市は614人で26位、弘前は67735位とかなり多いことがわかりました。

そういえば、最近カフェみな実さんの南郷ジャズコーヒーNo.750がすごく気になってます。南郷のそばの実を一緒に焙煎したコーヒーなのだとか・・・。町おこしの名物になりそうな気がします。

やじろじゃ 2009年9月16日 09:37

 きっと、スターバックスと間違えたんだと思います。巷で有名なコーヒーチェーン店が2件もあるぞ。

 市長と八戸大学学生との意見交換会の際にも、学生から「スタバも無い街は面白くない、スタバが欲しい」と言うような意見が出されたとか。

 此処で共通するのはコーヒーに対する思いではなく、ブランド、しかもフランチャイズチェーン店ブランドに対する憧れ、期待であると思われます。
 本当にコーヒー、喫茶に対する思いがあるのであれば、あれほどあった個人経営の喫茶店が壊滅する事も無いでしょう。
まぁ、とあるお店に入って頂きましたコーヒー、これが地元で一番と言われる店の味かと激しく落胆したものですが。

 コーヒーによる街おこしも良い案ですが、もともと日本茶も栽培されないような喫茶に縁薄い土地で渡来西洋豆茶が住民の心をいかほど満たしてくれようか、と思うのでした。
 逆にいえば、スタバやタリーズその他外食も含めFCで中心商店街を満たせば、思いのほか集客が見込めるのでは?とも考えます。
 まぁ、地元の出る幕無いですね。でも、これが若い連中の現実的な理想と感じられます。

 お子様ランチ…を思い出しました。

from8.org管理人 2009年9月17日 00:44

>∞doorsさん

コメントありがとうございます!

なんと!統計まで調べていただいて、本当にありがとうございますッ!
実を言うと後から調べて面白い数字を引っ張ってこようと思っていたので、
なんというか∞doorsさんの手のひらの上にいたわけです、僕は(笑)

ただ、統計を調べても面白い数字が出てこないかも? とも考えていました。
そもそも、八戸にすぐ見つかる「日本一」があるわけ無いですものね、
あるなら誰かがもうとっくに見つけていることでしょう。

一方で、文化は数値化されません。なんとなく、コーヒーを飲む人が多いなぁ・・・
とか、コーヒーを飲むには良い環境だなぁ・・・なんていうのは、
単純に「喫茶店が何店ある」という量的優位を超えて得難い長所です。

この辺り、価値を見いだせるか見いだせないかが町おこしの第一歩なので、
のんびり焦らず(どうせ予算も無いですし、時間をかけてゆっくり育てていくほかないので)
面白さを見つけていければと思っています。

コメントありがとうございました!

>南郷ジャズコーヒーNo.750

おおっ、それは知りませんでした! ちょっと調べてみようかしら・・・

from8.org管理人 2009年9月17日 01:03

>やじろじゃ

コメントありがとうございます。文面を拝見しますと・・・
ちょっと気分を害してしまったかもしれませんね・・・申し訳ないです。
全体的に私の文意に同意しかねているご様子ですが、
逆に僕はいくつかのヒントをもらった気分なんです。

>あれほどあった個人経営の喫茶店が壊滅することも無い

上記は、コンビニ・ファミリーレストランといった新業態の発達と、
70年代〜80年代のフォークソングブームの頃に存在した「喫茶店が若者の文化の発信地」
という雰囲気を排除した上で、さらに八戸では個人経営の喫茶店が減ったという
ご指摘でしょうか? 個人的には単純に全国どこでも個人経営の喫茶店は減っているとしか
考えていないので、もし僕が気づいていないご存じの点がありましたらご教授下さい。

>もともと日本茶も栽培されないような喫茶に縁薄い土地で

そうなんです! 八戸近辺ではお茶の栽培が決して盛んではなく、
従ってお茶を飲む文化がどれほど強く土着していたのかが分からないのです。
それが戦後の高度成長期に伴って「コーヒー」が飲まれるようになった辺りで、
それを都会的・先進的な文化のひとつとして八戸が受け入れた可能性について
考えてみたいと思っているんですね。

というのも、なんせ僕の身の回りでは「コーヒーを飲む年寄り」が多いんです、何故か。
何かしら面白い発見があるかもしれないので、今後も調べていこうかと思っております、ハイ。

>逆にいえば、スタバやタリーズその他外食も含めFCで中心商店街を満たせば、
>思いのほか集客が見込めるのでは?とも考えます。
>まぁ、地元の出る幕無いですね。でも、これが若い連中の現実的な理想と感じられます。

ちょっと「若い連中」の皆さんに対して厳しすぎる言動のような気もしますが・・・

僕は個人的にはスタバ好きですけど、そもそもスタバの誘致のために町おこしなんて
確かに情けない話かもなぁ・・とは思います。それに僕は、ブランドやコーヒー店の数で
よその町と比べ戦うべきではないと考えています。そんな量的優位に八戸が立てる訳がない
(案外田舎の人ほど量的優位にこだわる人が多いのが、僕には驚きなのですが)。

そんな量的な(経済規模的な・お金に物を言わせるような)戦い方ではなく、
「八戸の人って、コーヒーが妙に好きな気がする・・・」という文化の部分に可能性があるのなら、
純粋にその文化を育てていければと一縷の望みを持っていたりするのです。

「まちの駅はちのへ」でも「陸奥湊観光案内所」でも、お年寄りがコーヒーを飲む光景をよく見ます。
それは安価で提供されていて、話し相手もいらっしゃるようで、お年寄りは楽しそうです。

そんなコーヒーとの接し方に、価値を感じるんですね。少なくとも僕には、八戸の人は意識せずに
他の町の人たちよりもコーヒーと深く関わっているように思えるし、それは文化的特色として
都会とも他の都市とも差別化できるポジティブなアイテムになり得るのではないかと考えています。
文化的特色が出せれば、八戸のアピアランスが向上し、ひいては興味を持つ人も出てくるでしょう。
何もスタバを建てることもなく、やたらと八戸の人はコーヒーを飲むという特色が出せるだけで
八戸に話題を提供できるかもしれない・・・と思うんです。

だからこそ、僕はドトールが2軒あるという指摘をしたエライ人を評価したいと思うし、
それをバカにする事も片手落ちではなかったかと自戒しているわけです。

いずれにせよ、やじろじゃさんのように問題点を指摘してくださる方がいらっしゃるということは
逆に言えば「ひっかかる点がある」ことの証左でもあるわけでして、
今後も僕の中で形にできずにいる「八戸とコーヒーの関わり」について調べ考えていこうと思いますので、
今回の記事につきましてご容赦いただければと思います。

やじろじゃ 2009年9月17日 09:58

掲載、およびお返事いただき誠にありがとうございます。
かえって、私の発言の方が皆さまを不快にさせているのではないかと
恐縮至極でございますが。

喫茶と言う観点では管理人様のおっしゃる業態、環境の変化と言う部分は
非常に大きな比重があるかと思います。
しかし、近隣ショッピングセンターや閑散疎らな中心商店街においても
同様に見られる光景、それは自由利用可能なベンチ、テーブルの長期滞留です。
年齢問わず、缶コーヒーやお茶を片手に気の合った仲間、家族と延々駄弁りまくる姿。
ここではしっかり喫茶の一形態が完成されているのです。

では何故喫茶店が流行らないのか。
一つはやはり収入の問題です。
昔は煙草とほぼ同価格でコーヒーが楽しめました。今は1コインでも500円。
自動販売機コーヒーの4本分。
メーカー努力と機材改良によって季節と場所を問わず喫茶店に近い味が安価で
楽しめるようになれば、それを利用しない手はありません。

もう一つは文化の育成。心の余裕でしょう。
ちょっと時間があるから、そこの喫茶店でお茶でも頂いてから次に移りましょう、
って子供たちと行動していますか?
親の世代では「ちょっとお茶でも飲んで行けよ」が挨拶でしたが、治安の乱れた
昨今では「寄り道しないでさっさと帰りなさい」が殆ど。
仕事も忙しければ道行く人も怪しい。
今の時代、お茶なんてかまっている余裕は残されていません。

これら根底の上、人との関わりを持たずに安価に時間を潰せる場所として
スタバやココスが繁盛する訳です。

今更義理や人情も無いでしょうし、完成された商流を根底から覆すコンセプトも
困難かと思います。
ただ、はっきりとは書きませんが町の人々、ショッピングセンターにたむろしている
人々を見れば、為すべき方向は明らかだと思うのです。ただ、それを成すためには
それぞれを遮る細胞膜の破壊を促さなければできないでしょう。
枠を取り払って渾然一体となった時、相乗効果が表れるのではないかと考えます。

八戸はサバ、街、港と切り売りしすぎてみじん切り状態。
キャベツなら美味しいのですが、町が細切れってのは見苦しいと思うのです。
喫茶は、それらをつなぐ小麦粉の様な役割を果たしてくれる、と管理人様の発言を
きっかけに感じるのでした。

from8.org管理人 2009年9月17日 22:33

>やじろじゃさん

さらなるコメント、ありがとうございます!励みになります!

ただ、読んでいてちょっと僕とやじろじゃさんの間でそもそもの認識のズレが
あるのではないかという気がしてきました。
僕は「喫茶店」ではなく「コーヒー」に興味を持っていて、
町おこしの材料にならないかな? と考えているのですが、やじろじゃさんの
文面を読ませていただくと「喫茶店に重きが置かれているのかな?」と感じます。

僕がピボットの軸にしているのは、「八戸の人たちはお年寄り女性を問わずコーヒーを
飲む人が多いという直感」で、その様子は個性的で他の町と差別化できる
テーマのひとつになり得るのではないか? ということです。
それは喫茶店のみならず、町の観光案内所や朝市といった場所でも起こっていることで、
そもそもが喫茶店を前提・想定しているわけではないのです。

施設もお金も必要ではないんですね。ただ単に「コーヒー好きが妙にいる」だけで
価値だと思っています。むしろ、地元の人が意識していないほうが外から見ると面白いんですね。
「噂のケンミンSHOW」的な面白さ、と言いますか。

例えば名古屋にもあんかけパスタが嫌いな人はいますし、「餃子の町!」と言われてピンと来ない
宇都宮の人がたくさんいます。イサバノカッチャがコーヒー片手に魚や花を売っているのに
違和感を感じない地元の人と話をしたりすると、余計に僕は「あ、この個性に、この価値に
気づいていないのか!」と興味深く思ったりしているわけです。

>ただ、はっきりとは書きませんが町の人々、ショッピングセンターにたむろしている
>人々を見れば、為すべき方向は明らかだと思うのです。

うわー、是非聞きたいです!

>八戸はサバ、街、港と切り売りしすぎてみじん切り状態。

個人的には、やじろじゃさんとは意見が違ってしまうのですが、
「みじん切りで良いじゃないか」という考えを持っています。町全体が活性化する町おこしなんて、
よほどの小規模な町でしか起こせない(起きていない)と考えます。
例えば「高級料亭などで料理に付け合わせる野草を村の老人総出で収穫する村」の町おこしなどが有名ですが、
よほど小さな町でもない限り「町全体がうるおい活性化する町おこし」はあり得ないと思うんです。

どんな町でも、町おこしで実際にうるおうのは一部だとしても、町全体のアピアランスが増して
有名になることで町に明るい話題や誇りが戻ると同時に、一部のお金持ちと税収が増えるというのが
八戸クラスの都市で起こる町おこしの現実ではないかと思います。

そもそも八戸は残念ながら「日本国民誰でも知ってる名物」が無いのです。
八戸に良いところがたくさんあるのはご存じの通りであり、それにいかに価値をつけて育んでいくかに
ついて僕は興味があります。ローマは一日にしてならずで、まずは切り込み隊長としての
「八戸の名前を知らしめる名物」を1つ作れば十分ではないかと考えます。
そしてそれは、最初は「八戸の中では当たり前だけど、外から見ると個性的!」という
内輪の盛り上がりという形で現れるのが、通常の活性化の流れであると思います。

(1)町の何人かが面白がっているテーマがある
(2)テーマが町全体に広がる(まだ町の外の人は知らない)
(3)町の外の人がそのテーマの面白さや、町の個性に気づく
(4)テーマが日本全国に知られるようになる
(5)町とテーマがブランドとして一体化し、確立される

これぐらいの手順が必要であり、(5)をいきなり成し遂げるのは至難の業です。例えば仙台でさえ
「牛タン」「笹カマ」「萩の月」なんて具合に、流行っているものはバラバラだったりするんですね。

すなわち、町全体のブランド化は、理想ではありあすが途方もなく高いハードルではないかと思うんです。
だからこそ、まずは「みじん切り」であろうが第一歩を踏み出すことが大事であり、
やじろじゃさんがおっしゃっているような「みじん切りではない」八戸の活性化について考えるのは、
1つ成功例を作って八戸の皆さんが元気になったその後で考えるぐらいでちょうどいいのかもしれないな、
と思っていたりするんです。

まずはクリアしやすいところから成功例を積み上げていくことがプロジェクト推進のコツであるというのが、
企画屋である僕の基本的な考え方です。さらに言えば、例えば「コーヒー」が話題になったとしたら、
それをいかに「港町八戸」全体のイメージと馴染ませていくかを後から考えればよいと考えます。

何せ、八戸は日本全国の皆さんが知っているほど有名なものは何も無いのですから、
失うものは何もありません。どんなものでも良いから活性化すれば、そこから八戸は僕たちの想像を超えた
発展を見せる可能性だってあるんです。

大事なのは「プラスの話題を語ること」。良いところを見つけるところからスタートしなければ、
何も前には進まないのではないかと、僕は思うんです。たまたま八戸を出る事になって、
かつ今も八戸を良い町だと感じている人間として、どんなに小さなことでも「八戸の良いところ」を
採り上げていきたいと思います。

一方で、八戸全体のコンセプトの大事さも重々承知しているつもりではあるので
(フォトジャーナルをご覧いただければその辺りはご理解いただけるかと思います)、
そちらについても記事にした際にはご意見等いただければ幸いです。

しっかりとコンセプトに則って八戸全体の活性化・ブランド化が実現できるのかもしれませんし、
ポッと出で流行ったものから場当たり的な活性化が実現されることになるのかもしれません。
これは誰にも分からないことであり、両方を考えていく必要があるのは当然です。
しかし、いずれの流れも、まずは「八戸の良いところを見つける」ところからのスタートであることに、
僕は疑いを持ちません。さらに言えば、八戸には良いところがあることについても、僕はそう信じています。

「小さなことに、こだわりすぎ!」なんて言われちゃうと、かなわないんですけどね(笑)

∞doors 2009年9月18日 01:17

何と青森県のドトール店舗数/人口比は東京、神奈川についで3番目らしいです。:URL参照

八戸には喫茶店も多いですが、その多くがゲーム喫茶です。朝市でもみな実さんやピーマンさんなどコーヒーを出すお店はたくさんあります。八戸の人はコーヒーは嫌いではないが、かといって豆を指定して飲むほどではないと言った印象があります。

青森市が消費量で上位に入ってくるのに比べ、50位以内に入ってこない八戸で何故コーヒーなのか?を明確にする必要はあるかと思います。
http://www.crest.sist.chukyo-u.ac.jp/nablog/kayo/2008/01/08/1199777760000.html

from8.org管理人 2009年9月18日 22:34

>∞doorsさん

コメントありがとうございます、しかもさらに調べていただけたなんて!
本当にうれしく思います。

>何と青森県のドトール店舗数/人口比は東京、神奈川についで3番目らしいです。:URL参照

おわ! なんでしょうね、これ・・・ドトールは青森県が好きなんでしょうか?

・青森県の人口が少ない
・ドトールが入れる規模の複合商業施設が発達している
・競合他社(スタバ・エクセルシオールなど)が少ない

・・・など、いろいろな理由がありそうですね。

>八戸の人はコーヒーは嫌いではないが、かといって豆を指定して飲むほどではないと言った印象があります。

こちらについても同意です。激しく同意、と言っていいぐらいです。
八戸の皆さんって、インスタントコーヒーや缶コーヒーや紙コップのコーヒーを
何のためらいもなく飲む・・・そんな印象があります。「とりあえずコーヒー」という感じとも言えます。
もちろんこだわったコーヒーを出していらっしゃるお店もあるのでしょうけれど、
個人的には朝市や買い物中や街中の休憩所などでシレッとした顔でコーヒーを飲む人が多い
という部分に個性と面白さを感じています。

>青森市が消費量で上位に入ってくるのに比べ、50位以内に入ってこない八戸で
>何故コーヒーなのか?を明確にする必要はあるかと思います。

統計からあぶり出せる部分があれば良いのですが、無い場合も容易に想像できますね・・・
ただ、僕としては前述の通り特に「コーヒー好きの年寄りが多い」ところに面白さを感じていたり
するので、可能なら写真一枚で「いかに八戸の年寄りはコーヒーに親しんでいるか」を示したいという
野望を持っていたりします。もちろん盗撮などは出来ませんので、良い出会いを待ちながら
じっくりと観察してみたいと思う所存です。

とにもかくにも、ありがとうございましたッ!!

魚屋 2009年9月21日 16:49

はじめて拝見しました。
八戸とコーヒーに目をつけるなんて天才としか思えませんね。
私は魚屋です。陸奥湊のいさばのかっちゃにタラ頭とイカをおさめているのですが、品が他社よりも安く良い物だとコーヒー(クリームが上に乗ったやつでカプチーノというんでしょうか)をごちそうになります。その逆は文句だけいただきます。
ちなみに今でも陸奥湊のかっちゃはあなどれなくイカの販売数は大手スーパーの10店舗分位売りますよ。
コーヒーに関して需要は分かりませんが、いさばのかっちゃがオシャレなコーヒーという絵姿はたいへん面白いですね。
ただそれを町おこしにしたとしてケンミンショウの依頼はあるかもしれませんが、どこにでもあり単価の安いコーヒーでは経済効果はほとんどないでしょう。
町おこしの視点でいうと、連休の今日八食に行きましたが大変混雑していました。高速割引の影響か駐車場の車はほとんど県外です。値段は一皿500円から1000円で高級品、周りは田んぼで港町八戸の観光場所としてはどうかと思うのですがディベロッパーの方が優秀なのでしょう。
岸壁の朝市は開催から数年ですごい人で、巣鴨通りより人混みが上ではないかと思います。魚も一皿200円から300円、しかし客は市内の人ばかりというのはもったいないと思っています。
魚の流通を考えれば鮮魚のせり市場と仲買の店と小売店を館花に集約すれば面白いのではと思っていますが政治家ではないのでどうしようもないですね。

from8.org管理人 2009年9月25日 00:37

>魚屋さん

コメントありがとうございます!
今後とも何卒よろしくお願いいたします!

>私は魚屋です。陸奥湊のいさばのかっちゃにタラ頭とイカをおさめているのですが、品が他社よりも安く良い物だとコーヒー(クリームが上に乗ったやつでカプチーノというんでしょうか)をごちそうになります。その逆は文句だけいただきます。
>コーヒーに関して需要は分かりませんが、いさばのかっちゃがオシャレなコーヒーという絵姿はたいへん面白いですね。

そうなんです! まさに僕が好きなのはこの「絵姿」なんですね。
このインパクトは、何事にも代え難い価値であると思います。だからこそ・・・

>ただそれを町おこしにしたとしてケンミンショウの依頼はあるかもしれませんが、どこにでもあり単価の安いコーヒーでは経済効果はほとんどないでしょう。

ここで指摘されている「経済効果」は置いておいて、まずは八戸独特の文化としてコーヒーを
育てることが出来ないか? という風に思っていたりします。「町おこし」という言葉のチョイスが
悪かったのかもしれませんが、僕としては「経済的に活性化すること」は「個性的な文化を創ること」の
次に来ることではないかと思っているんですね。

個性的な文化で日本の他の都市と差別化することが出来た暁には、役場だって動きやすいでしょうし、
観光産業などで人が流れるようになれば、自然とお金が広い業種に落ちるようになるでしょう。

そんなイメージで、まずは文化の差別化をすることが大事だと、僕は思うんです。

>魚の流通を考えれば鮮魚のせり市場と仲買の店と小売店を館花に集約すれば面白いのではと思っていますが政治家ではないのでどうしようもないですね。

これは・・・すごくすごく同意します! 実は僕も以前から同じことを考えていたんです。
観光客にとっても市民にとっても、港町という八戸の最大の特徴を瞬時に理解できるようにするためには
「港付近に人と商業施設と宿泊施設を集約すること」が必要だと考えています。
陸奥湊は、第二魚市場で揚がった魚介類がたった1kmほどのフードマイレージ(食品の移動距離)で
小売→一般市民の手に渡るという理想的な設備であり、かつ港町の風情を感じられる観光向きの場所だと
思います。同様に、今後の開発の方針として、館花や鮫駅・蕪島付近に人を呼ぶようなイメージを
持つべきではないかと考えています。

ところで、さりげなく上に「宿泊施設を集約」と書きましたが、これについては実は素晴らしい解決策の1つが
八戸観光コンベンション協会さんから示されています。「八戸あさぐる」という企画で、
中心街のホテルから乗り合いタクシーで朝市と朝風呂と朝食を破格の安価で楽しめるというもので、
交通機関が動いていない朝が面白い八戸を楽しむための方策として非常に頭がよい人が考えたんだなーって
個人的に考えています。魚屋さんや僕を含め、とにかく八戸について考えを巡らせている人は
たくさんいるように思います。そんな人たちの想いが八戸に充満すればするほど、市役所や商工会や
観光協会さんといった団体さんもよりアグレッシブな企画を通せるようになるはずです。

こうやって「八戸について、考えているよ!」とネットで意思表明することだけでも、
きっと八戸にとってポジティブに響くと、僕は信じていたりするんです。

だからこそ、こんなコメントはうれしいと想いますし、心強いとも感じます。
特に本職の魚屋さんの考えていることとなると、ひとしおです。

是非とも、今後ともよろしくお願いいたします!

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://from8.org/diary/mt/mt-tb.cgi/282
Listed below are links to weblogs that reference
八戸コーヒー通信Vol.2 「八戸中心街にはドトールが2軒ある」 from dairy : 八戸から

Home > 八戸コーヒー通信 > 八戸コーヒー通信Vol.2 「八戸中心街にはドトールが2軒ある」

diary:八戸から:メニュー

Search
Feeds
Blog Portal
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセス解析