
誰かの声?
真夜中、寝苦しくて目が覚めたように思ったけど、それはどうやら違うようだ。誰かの声がする。僕はその話し声で目を覚ましたのだろう。窓は漆黒ではなく、かすかに青く光っている。夜明けの兆しの中で耳を澄ますと、遠くの幹線道路を走るタイヤが太そうなバイクのエンジン音と、建材が歪み木の繊維が切れる音と、何かがどすんと落ちるような音と・・・誰かの声が聞こえる。
耳を澄まして部屋を見回すと、テーブルの上でザリガニが小さな声で話しているようだ。ザリガニ? よく分からないけど、現実としてそこにザリガニがいるのだから仕方がない。重い身体をゆっくりと立たせて、右足をザリガニのほうに一歩踏み出した形で身体の動きを一切止め、警戒しつつも改めて耳を澄ませる。はさみを上下に動かしながら、ザリガニは何かを話しているように見える(聞こえる)が、内容は分からない。
ザリガニのそばに歩み寄る。まだ聞こえない。
顔を近づける。まだ聞こえない。
もっと顔を近づける。まだ聞こえない。
「アケ・・・サム・・・」
口の周りに泡を立て、はさみを閉じたり開いたりしながら、ザリガニは確かに何か話しているようだ。少しずつ音素が聞こえ始めるが、まだ文章全体を把握することはできない。
・・・なんだって?
耳をぎりぎりまで近づけると、唐突にハサミで耳を挟まれた。いたたたた。・・・いだだだだ!!
解説
こんな夢を見て目覚めた僕に不安を覚えます。友人に話を聞くと、大抵「最近夢を見ない、見ても短い」「物語性が無い」「色が無い」といった話ばかりなんですが、僕の夢は相変わらずフルカラー総天然色・音もステレオサラウンドです。なんか人格的に問題でもあるのかなぁ・・・
上の夢はやたらと鮮やかで、かつ物語としてもちょっとおもしろかったので(いきなり耳を挟まれてビックリして目が覚めてから、夢の中身を思い出して笑ってしまいました)、載せてみました。下らない話でスイマセンです、ハイ。
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