
お待たせしました、前回のエントリーで出題した問題の解答編です。前回の問題を読み返すのもアレなので、どういう問題だったかを手短にまとめてみましょう。
- 目の前にある3つの箱の中に1つだけの当たりを推測するゲーム。
- プレイヤーが1つの箱を選ぶと、中身を知っている司会者は残り2個の箱の中からハズレの箱を1つ開き、プレイヤーにその箱はハズレだった事を知らせる。
- その後、司会者はプレイヤーに「箱を選び直しても良い」と告げる。
- この時、プレイヤーは箱を今選んでいるものから残ったもう1つの箱に変えるほうが絶対に良いのだが、その理由は?
普通に考えると、こういうドツボにはまってしまいます。
どの箱だって当たりの確率は3分の1なんだから、今さら変えたって変わらないじゃないか!
この考え方、すごくよく分かります。僕もコレでハマッたクチなので。この考え方を図にすると、下記のようになると思います。あなたが選んだ直後の状態で、すべての箱の当たり確率は3分の1、ですよね。分かります。

上記のような考え方は、別にマチガイではないんです。すべての箱が、当たり確率は3分の1なんですが・・・少し見方を変えてみましょう。箱1つにつき、3分の1の当たり確率。なら、2つなら・・・そう、3分の2ですね。箱を3つすべて開けられるとしたら、3分の3で絶対に当たる。これは当然ですよね。
言い換えると、プレイヤーであるあなたが当たりを引けず、司会者側に残された2つの箱に当たりが入っている確率は、3分の2です。
今までピンと来てなかった方も、そろそろ「ん・・・ん!?」と気づきかけているかもしれませんね。中身を知っている司会者が「当たり確率3分の2である2つの箱の中から、ハズレを1個消す」わけですから、当然3分の2の当たり確率は残り1箱に集約されるわけです。

つまり、最初にあなたが選んだ箱の当たり確率は、司会者が箱を開けた後でも3分の1のままであるのに対し、「あなたが選ばず、司会者も開かなかった箱」の当たり確率は3分の2になるわけです。というわけで、3分の1と3分の2、比べるまでもなく「あなたは箱を変えたほうが、絶対に良い(当たる確率が上がる)」訳です。
以上が解答です。分かりましたか?
・・・
・・・これでもまだピンと来ない、あなた! 僕の説明も下手なので、もう1つ具体的な例を出しましょう。これまで考えてきたゲームの拡張版です。
- 目の前にある100個の箱の中に1つだけの当たりを推測するゲーム。
- プレイヤーが1つの箱を選ぶと、中身を知っている司会者は残り99個の箱の中からハズレの箱を98個開き、プレイヤーにその箱はハズレだった事を知らせる。
- その後、司会者はプレイヤーに「箱を選び直しても良い」と告げる。
- この時、プレイヤーは箱を今選んでいるものから残ったもう1つの箱に変えるほうが絶対に良いのだが、その理由は?
プレイヤーが最初に当たりを引く確率は100分の1=1%で、残りの箱に当たりがある確率は99%です。その99%の当たり確率を持つ集団の中から98個のハズレを消して1つだけ箱を残したら、その箱に当たりがある確率は、当然99%ですよね。
これなら、かなりの人が直感的に分かるらしいんです、このクイズ。でも、3個だと直感的にピンと来にくい。どちらも同じことをしてるんですけども、数字が少し違うだけで難易度がこうも違うのか! と驚いたので、紹介させていただきました。お楽しみいただければ幸いでございます、ハイ。
ちなみに、このクイズはこれでも若干難易度を下げてあります。数学大得意! と喧伝して憚らないような人には、ゲームのルールを説明したあと「箱を選びなおすか、選び直さないか?」と質問してあげると、たっぷり悩んでもらえると思いますよ。
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