
八戸で獲れるサバをブランド化しようという試みが、一定の成果を出しています。ブランド名は八戸前沖サバ。8saba.comが公式サイトとして立ち上がっています。
個人的には週に6日は魚を食べないとテンションが下がるぐらいの魚好き、しかもサバは大好物と来ています。八戸の鯖を食べて育ったこの頭をフル回転させて、何としてでも八戸のサバのブランド化を成功させたいと思ってます。
でも一方で、僕のサバに対する知識が少ないことやサバのブランド化についての経緯を知らないことが災いして、どうにも疑問点がたくさん出てきてしまっています。そこで、公式サイトを見て疑問に思った事を箇条書きにしてみます。八戸前沖サバブランド推進協議会の皆様にとっては違和感を持つであろう質問も含まれていますが、何卒ご理解いただきたいと思います。
<1>ブランドの名称について
<疑問1−1>「八戸前沖サバ」という名称はどのようにして決まったのか? 固有名詞としては若干長く、憶えにくいように思われる。簡潔に「八戸サバ」としても、「八戸近海の沖で獲ったサバ」であることは伝わると思われるので、「前沖」の二文字は余計ではないか。さらに、現在サバにおいてブランド化がもっとも成功している「関サバ」の事例に鑑み、「八サバ」という名称も考えられたと思うが、どのような経緯でこのブランド名は決まったのか。
<疑問1−2>「八戸前沖サバ」と認定されたサバの中でも重量550グラムを超えるものを「八戸沖前銀鯖」とするとあるが、知名度を上げるべき名称が2つになってしまうのは、効率が悪くはないか。現時点では「八戸前沖サバ」という名称すらブランド化の道半ばであるから、まずはこの軸となる1つの言葉の知名度向上を目指すべきであり、キーワードを増やすべきではないと思われるが、どうか。
<疑問1−3>「八戸前沖サバ」と「八戸沖前銀鯖」では、サバの表現が「サバ(カタカナ)」と「鯖(漢字)」と不統一であり、ブランド名として運用するには不都合が生じるように思われるが、どうか。
<疑問2>ブランドロゴについて
<疑問2−1>ブランドロゴとなる青い丸型のデザインにおいて、八戸の部分が白く塗りつぶされているが、隣の「さば」の文字と同じ色であり、これでは八戸の場所が伝わりにくい上に、肝心の八戸の地図が塗りつぶされて消えてしまっている。これは問題があると思われるが、どうか。
<疑問2−2>ブランドロゴの上部に「北の海の厳しさが育んだ旨さ」というキャッチフレーズがあるが、このキャッチフレーズは北陸・東北以北の魚介類に多数見られるため、差別化要因として効果が上がらないものであると思われるが、どうか。
<疑問3>ホームページについて
<疑問3−1>ホームページのトップページで最も大きい文字は「8saba.com」というサイトの名称だが、本来であれば「八戸前沖サバ」というブランドを最も強くアピールすべきと思われるが、どうか。
<疑問3−2>現在のところ、サイトの中に「お問い合わせ」のようなコミュニケーション手段が無い。業者が「八戸前沖サバ」を取り扱うための申請書はあることから、現時点では「業者向けサイト」としてしか成り立っていないように思われるが、本来であれば一般消費者の中にブランド価値を理解・浸透させるのがブランド化の最大のゴールであるはずであるから、そのようにサイトのデザイン・情報を改めるべきであると思われるが、どうか。
<疑問3−3>ホームページの構造上の問題なのか、URLに時折閲覧者からは意味が推測できない文字列が混じる。凡ミスであると思われるが、ブランド価値にプラスになることは絶対に無いと思われるため、修正すべきであると思われるが、どうか。
<疑問3−4>当サイトのように八戸前沖サバを盛り上げたいと考えているサイトが利用できる画像素材や、引用・リンクの可否について言及したサイト運営ポリシーがサイト上に無いのは問題だと思われるが、どうか。
<疑問3−5>8saba.com内の「八戸前沖サバ」についての表記が不統一である。「八戸前沖サバ」「前沖サバ」「前沖」など。また、「八戸前沖銀鯖」についても「八戸前沖」が省略されている場合がある。これはブランド名の知名度を上げる当該サイトの目標に叶っていないと思われるので、修正すべきであると思われるが、どうか。もしくは、ブランドの正しい名称と略称が別途運用されているのであれば、その旨をホームページ上で告知してほしい。
<疑問4>八戸前沖サバの特徴について
<疑問4−1>日本北限のサバというのは魅力的なキーワードであると思われる。「北」というキーワードだけでは特段の差別化にはならないが「北限」は差別化要因たり得る。さらには、八戸はその北限の漁場に最も近いというのがポイントであるから、「北限の漁場に最も近い」ことをもっとアピールできないだろうか。
<疑問4−2>脂肪分が豊富である点に触れているが、特に「一般的な指標では100グラムあたり12グラム程度の脂肪をサバは含むが、八戸前沖サバは30グラムを超えるものもある」のは驚きである。しかし、このままの情報では一般消費者にはわかりにくいので、例えば「一般のサバの2.5倍以上油がのっている」といったような平易な言葉で置き換えられないか。加えて、油が多いことを視覚的にプレゼンテーションするための素材はないだろうか。(例えば、水に浮く・浮かないとか、燃える・燃えないとか、ひと目で油の多さを証明する事例)
<疑問4−3>不飽和脂肪酸の多さが長所として挙げられているが、提示されている表をよく見ると、不飽和脂肪酸の一種であるEPAはノルウェー産に比べて多くなっているが、DHAはむしろ少なくなっている。平均値で見ても大差は無い。ノルウェー産と同様の不飽和脂肪酸が含まれることだけで十分に「不飽和脂肪酸が豊富」と言い切る証左になるのかもしれないが、提示されているデータからは読み取りにくい。もう少し扱いやすい数値・指標は無いか。
<疑問5>関サバとの関係について
<疑問5−1>目下もっとも成功しているサバのブランドのひとつとして、関サバが挙げられる。関サバは、味の良さに加え「刺身として生食できる鮮度のまま、流通できた」ことにより、それまでサバの刺身を食べたことがなかった人々に驚きをもって評価された。「八戸沖前サバ」は、この関サバの事例に近い「味以外の面白さ」はあるか。
<疑問5−2>もし八戸沖前サバのブランド化が一定の効果を上げた際、関サバとの比較は避けられない。関サバは、一本釣りの漁法と活けじめの一手間が加わることにより、高価なブランド魚としての立場を守っているが、八戸の漁法はまき網方式でありこの点で関サバに劣る。この問題を解消する手だてについて、何か想定しているものはあるか。(関サバが高価であることがひとつのキーになるように思われる)
まとめ+今日の写真
上記、色々と書きましたが、僕がもっとも欲しいものは「八戸のサバこそ一番旨いとみんなに胸を張って説明できる自信」です。主観的に「だって旨いから」と説明するのは簡単ですが、客観的に「ほら、こうこうこうだから八戸のサバはおいしいんですよ」と説明するのは案外難しいものです。
その困難に立ち向かうためにも、基本となる情報をしっかり固めつつ、多くの一般消費者の皆さんにわかりやすく伝える準備を整えたいと思います。かなり小言っぽくなってしまった部分や角に心配している部分があることも分かっているつもりではあるのですが、どうしても言いたくなってしまったので・・・関係者の皆様、申し訳ありませんでした。成功を願っていますし、これからも応援していきます!
「敵を欺くにはまず味方から」って言葉がありますよね。ブランド戦略も一緒だと僕は思います。日本中の人にブランドを知ってもらいたいのなら、まず八戸に縁のある人が「八戸のサバはスゴイ」とブランド意識を持つことから始めなければならないと思います。身内が理解していないのに、他人に説明できる訳がないのです。だからこそ、八戸前沖サバをもっともっと深く理解したいと思っています。
さて、今日の写真は、サバの季節とはズレてしまうのですが、夏の第二魚市場・朝のセリの様子です。夢の大橋は朝霞の中、卸の人の威勢の良いかけ声が響く魚市場は港町の活気に満ちて、これぞ八戸って雰囲気でした。こういうものこそ観光客の人に見てもらいたいんだけど、どうかなあ。最近の八戸の面白い取り組みである「あさぐる」の中に、魚市場見学なんて入れられないものかなあ。「あさぐる」は別途特集しますので、お楽しみに!
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