
八戸は青森県の東側、太平洋に面した町ですから、言ってみれば「朝日の美しい町」です。裏を返すと、日本海側の町に比べれば、夕日が美しいスポットは少ないということになります。
でも、色々と八戸を巡っている中で、陸奥湊の「グレットタワーみなと」や島守盆地などの夕日スポットを見つけることが出来ました。そして今回、またひとつ。
その場所は新井田のお寺、対泉院さん。以前、江戸時代に全国をおそった大飢饉の時に八戸で(正確には当時の新井田村)で起こったことを記録した「餓死萬霊等供養塔」についてご紹介しましたが、この石碑が置かれているのが対泉院さんです。石碑に刻まれた衝撃的な内容、忌まわしい過去を記してまで後世の僕たちに伝えようとした中身については以前の記事を読んでいただければと思います。
さて、この対泉院には立派な古木が並ぶ参道があって、ちょうど冬のこの時期になると、「お寺さんを背にして立ったとき、ちょうど2列に並んだ古木の真ん中に夕日が落ちる」んです。それが今日の写真です。夕日についてまったく前提知識無しで撮影に行った僕は、対泉院さんの持つ神妙な雰囲気と、古木の凛々しさ、参道の薄暗さと夕日のまぶしさ・・・そういった要素が混ざり合って生まれた宗教的な気持ちを感じました。一言で言えば、「ありがたいなあ」みたいな気持ちなんですけど、上手く言葉にできませんね、こういうのって。
というわけで、八戸の冬の夕日スポットとして、対泉院さんを推したい。ご近所に住まわれている方はご存じだったかもしれませんが、案外八戸に住む人でも知らないスポットだと思いますし、一度見てもらいたいなあと思います。太陽の位置がズレてしまうので、きっと冬の間の今しか見られないであろう、あまりに荘厳で慈しみに満ちた夕日です。
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