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'08 08月31日 (日) 23時11分 : 八戸市中心市街地地域観光交流施設

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タイトルを見るだけでウンザリするかもしれませんが、2008年10月、つまり来月には着工される市制キモ入りの施設が、「八戸市中心市街地地域観光交流施設・八戸ポータルミュージアム(仮称)」です。

名前を読んでも、何が何やら分かりませんね。この時点でこの施設の失敗が目に見えてしまいます。仮称とのことなので、続報を待ちましょう。よほどの事が無い限り、訳の分からない名前が付いているものは使われない。ユーザインターフェイスの基本です。

それから、この建物の中身を見てみます。具体的には、上記の八戸市の公式サイトにあるpdfファイルを眺めてみます。基本理念は、こんな風にまとめられています。

「中心市街地を再生させ、まちに賑わいを取り戻す」契機となるよう(仮称)八戸市中心市街地地域観光交流施設を整備します。

市民が、文化・芸術等の市民活動・コミュニティ活動に気軽に利用できる施設とします。また、観光情報を発信するとともに、多様な観光客を受入れ当市の祭りなどを体感できる施設とします。

それと同時に、教育・健康相談やまちなか起業家支援など、市民生活を支援する機能も持たせます。

さらに、来訪者が休憩したり、イベントも開催できる広場を整備することにより、中心市街地の回遊拠点となるシンボル的な施設を目指します。

これを読んで、あなたはこの施設が「誰のためのものか」が理解できましたか? 建物の名前には一応「観光」という言葉が入っていますが、説明の最初に「市民」という言葉が出て来ます。住んでいる市を観光する市民なんていません。この段階で意味が分からないということに、役場は気づいていないようです。

もう一点、致命的な点を。展示計画の基本方針として、下記3点が挙げられています。

  1. 八戸の資源を再発見する
  2. 八戸の歴史・文化を学ぶ
  3. 八戸の新しい魅力をつくりだす

これらの方針には何も問題は無いのです。ここで問題になるのは、ここで「再発見し、学び、新しく作り出す魅力の核は何なのか?」なのです。それは一言で表現できていなければ、地元民にも観光客にも伝わらないのです。湯布院であれば「温泉」、沖縄であれば「美しい海」、香川であれば「うどん」。一言による説明で、その土地のことを何も知らない人は心の中に「その土地を理解するための核・柱・幹」が生まれます。その幹は、強く、シンプルでなければなりません。でなければ、容易に長期間心にとどめておいてもらえないからです。幹がしっかりしていれば、枝葉として様々な観光要素が心に育ってくれます。

市の計画では、この柱となるべきキーワードが提起されていません。いわば「やりましょう!でも具体的にどうやればいいか分かりません」が基本方針となっている、ということです。

申し添えれば、一応資料の中にも「風土の核」という言葉で8つのキーワードが出されています。しかしそれらは、正直意味が分かりませんし、8つもキーワードを出されても誰も憶えられないですから、実質的に無意味です。

8つの風土の核(すべて仮称):「風」「山の幸」「横町」「海の幸」「海の樹」「人」「祈り」「技」

ね、憶えられないしピンとこないでしょう? なんというか、魅力を訴えようとしているのではなく、八戸の要素を整理しているだけのように見えます。もちろん、魅力がたくさんある事は良いことで、それらを羅列しようとすると複雑なカテゴリーになってしまうことは往々にしてあることだとも思います。でも、何というか、もう一歩踏み込んで「八戸=◯◯だ」というぐらいの強いコンセプトをまず掲げてみてはどうかなぁって思うんですよね。そんな風な柱があれば、園周辺に様々な枝葉をつけても分かりやすくなるような気がします。

とは言いつつも、まだまだ計画中であるが故に具体的になっていないだけかもしれません。最終的には分かりやすくなるのだとしたら、上記のような話は杞憂ですけども・・・八戸に思い入れを持つ一人の人間として、当サイトでも継続して注目していきたいなって思います。

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